タコブネ
毎年9月に「三日月」の"新年度"が始まる。
それに合わせて、私の作品の下に掲載しているミニエッセイのテーマを変える。
9月号からは「気になる動物」。
栄えある初回に採り上げたのは「タコブネ」。


すみません、ちょっと雑ですが誌面のスクリーンショットを貼り付けてみました😅
調べだすと楽しくなって、とても500字に収まらず。
タコブネが属する「カイダコ科」はラテン語で "Argonautidae" といい、ギリシャ神話に登場する「アルゴー号」に由来する。和名の「蛸舟」「貝蛸」も含めてその貝殻に注目した名前だが、オスは殻を作らないので種の名称としては不適当という声もあり、表記は揺れているらしい。
アリストテレスの時代は、タコブネの殻は自分で作るのではなくヤドカリのように“借り物”だと認識されていた。
著作『動物誌』で「『ナウティロス(カイダコ)』とか『ポンティロス』とか呼ばれたりするもの」と紹介されている。「ナウティロス」は「船乗り、水夫」という意味のギリシャ語で、『海底二万里』に登場する潜水艦「ノーチラス」と同源の語。
『海底二万里』はずーっと昔に「少年少女世界文学全集」で読んだのみだったのを、
岩波文庫の上下巻を読み直した。
新たな視点で読むことが出来て有意義だった。
(タコブネなどの属する「カイダコ類」に関する記述はそのうち約3ページ)
曾祖父の本に載っていた挿絵は、たぶん西洋の博物学の本の博物画をもとに、日本の画家が描き直したものだと思う。ちょっと浮世絵風で余計怪しい。
東京大学総合研究博物館(本郷本館)ではタコブネの研究が進められている。
この4月に、19世紀に指摘されていた学説を裏付けることに成功したという。
機会があったら訪れてみたい。
といった具合で、あまりかまけると会誌の発行が遅れるので、ほどほどにしたい。
ちなみに第二回に予定していた動物は、収拾がつかなくなって延期が決定。
次回は「ホウジャク」です。




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